何もない町
機長さんの神フライト
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
さてさて、2020年初の神の御告げが降りてきました。
と、その前に。
わたくし、週末東京へ出張へ行っておりまして今日宮崎へ戻って来たのですが、1月の天気とは思えない、もはや台風じゃないのか?という荒れ模様だったのです。
実際に宮崎県は暴風警報も出てたぐらい。
普通、東京宮崎間は1時間30分程のフライトなんですが、本日は3時間もかかりました。
ずーっと、飛行機の中はガタガタ揺れるわけですよ。
あまりの揺れに、嘔吐したり、体調を崩す人もいたぐらい。
東京を出発する時に、宮崎の天候次第では福岡に着陸もしくは羽田に引き返すという条件付きのフライトになっておりました。
着陸態勢に入ったものの、風が強過ぎて断念して旋回してる時間がかなり長かった。。
そして2回目の着陸態勢に。
仮に着陸出来なかった場合、羽田に引き返すという宣告がアナウンスで流れました。
頼む、頼むから着陸してくれと強く願いました。
願いが通じたのか、無事に着陸。
機内は温かい拍手に包まれました。
普段の倍の時間かかったフライトで、乗客の皆さんもさぞ疲れたことと思います。
ですが、1番すごいのはやっぱり機長なんですね。
台風並みの風の中を無事に着陸させるテクニックも尊敬に値しますが、仮に着陸失敗となった場合、大勢の死者が出る可能性もあります。
そのリスクを踏まえたうえで着陸すると英断し、無事に怪我人なく着陸させたのです。
素晴らしいの一言です。
着陸後、宮崎空港に入ると、
「え?わたくしいつからスーパーヒーローになったの?」
というぐらいの出待ちの人々とカメラを構える大勢の方々。
機内には、謎のガタイのいいスーツ集団が乗っていたのですが、まさかジャイアンツとは思わないですよね。
ミーハーなのでついつい写真撮っちゃいましたw
ジャイアンツと乗客を無事に宮崎に送り届けたANAの機長様、本当にお疲れ様でございました。ありがとうございました。
何もない町
さて、本題に入ります。
今回の神の御告げは、
「住民に笑顔と自信を!」
との御告げでございました。
申し遅れました。
わたくし現在、宮崎県日之影町という人口約3600人の山あいの町で地域活性化のお仕事に携わっております。
日之影町にやってきて、来月の2月でちょうど1年になります。
やってきた当初、住民の声を拾う為に毎日毎日ひたすら歩いて、色んな住民の方とお話しする機会がありました。
その際は、ほとんどの方が悲観的な意見を持っていたり、この町はもうダメだと諦めていたり。。。
よくこんな何もない町にきたね。
こんな町に来るなんて変わり者だね。
活性化なんて無理だよ。
まぁ頑張ってよ。
そんな意見ばかりでした。
しかし昨年の12月、住民の気持ちを大きく前向きにさせる出来事が起きたんです。
突如現れたコケアート
日之影町は宮崎県の北部に位置する中山間地域で、90%以上を森林で占めています。
そんな森林の町の壁は、いたるところにコケが生えております。
そんなコケの壁に、突如コケアートが出現したのです。
「あなたが描いたんでしょう」とめちゃめちゃ言われるんですが、わたくしは本当に絵心がなくて、本気を出してこんな感じなのです。
誰が描いたかは、未だ分からずのミステリー。。。
この突如現れた、誰が描いたか分からない謎のコケアートが、地元メディアの日向経済新聞に取り上げられました。
宮崎・日之影で「トトロのコケアート」 「宮崎のバンクシーか」と話題に - 日向経済新聞
そしてそのネットニュースを見て宮崎のテレビ局、UMKが取材に来てテレビで放映されるまでに!
日之影町のバンクシーか!?というエッジの効いた報道は、県民にワクワクと住民に笑顔を与えてくれました。
しまいには、なんとフジテレビまで取材に来て、日之影町が全国ニュースで放映されるまでに!!!
メディアの力というのは凄まじいもので、フジテレビ放映後、コケアートを一目見ようと大勢の方が日之影町を訪れております。
車が10台並んだ日もあれば、赤い傘を持ってインスタ映えの写真を撮っている方、ツーリングついでにバイクと一緒に撮っている方、子ども連れの方、カップルで写真を撮っている方々。
人通りも車通りも少なかった町に、たくさんのお客さんが訪れているのを見て、住民の方々は笑顔が増えるようになりました。
「可愛い絵だね」
「全国ニュースになった町!」
「もっといろんな人に来て欲しい」
悲観的な意見ばかりだった住民が、前向きになれた出来事でした。
高低差137mの渓谷の町に希望の灯、スカイランタン
住民が前向きになっているこのタイミングで、もっと地元に自信を持って欲しいという想いが強くなりました。
日之影町は国道から高低差137mという位置に集落を有する、全国でも非常にレアな地域です。
そんな渓谷の高低差を活かして、スカイランタンプロジェクトを実施しております。
高低差137mの渓谷の町にスカイランタンを空いっぱい浮かべたい!!! - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)
渓谷の町から、希望の灯となるスカイランタンを浮かべて住民の方に笑顔になって欲しい。
素晴らしい町なんだと、自信を持って欲しい。
そんな想いでこのプロジェクトを開始しました。
漫画家の赤星たみこ先生。
ローマ法王に米を食べさせた男の著者である高野誠鮮さん。
著名な方々も支援、応援してくれております。
必ずこのプロジェクトを素晴らしいものにして、最高のイベントにしたいと思っております。
このプロジェクトが少しでも多くの方へ届きますように。
感謝を込めて。